リスク・コミュニケーションの新たな地平—共考と信頼を築く技法とは?
リスク・コミュニケーションの思想と技術を学ぶ
現代社会において、自然災害や感染症、環境問題など様々なリスクが私たちの生活に影響を与えています。そんな中、リスク情報をどのように伝え、共有し、理解を深めていくかが非常に重要な課題となっています。
書籍紹介
『リスク・コミュニケーションの思想と技術 共考と信頼の技法』(木下冨雄著、ナカニシヤ出版)は、リスク・コミュニケーションの理論と実践を社会心理学の観点から詳解した書籍です。
この本は、単に情報を伝えるだけでなく、関係者が一緒に考え、対話を重ねる「共考」のプロセスを通して、信頼関係を構築する技法に焦点を当てています。
なぜ共考と信頼が重要なのか?
リスクは不確実性を伴うため、情報の受け手が安心感を得るには発信者との間に信頼が欠かせません。本書では、リスク情報の伝達を『一方向のメッセージ』ではなく、『対話と参加による共創』のプロセスと位置づけています。
本書の特徴
- 理論と実践の融合:社会心理学の知見をベースにして、具体的なコミュニケーション技法を紹介。
- 多様な事例分析:自然災害、疫病、環境問題など多彩なリスク事例への応用。
- 読者参加型の思考促進:読者が自らの状況に合わせて活用できる工夫が多数。
まとめ
リスク・コミュニケーションはもはや情報伝達の技術を超え、共考による信頼醸成という高度な社会的スキルへと進化しています。木下冨雄氏の本書は、その重要な指針を提供してくれるでしょう。
社会生活のあらゆる場面でリスクを正しく理解し、みんなで乗り越えていきたい方にぜひおすすめの一冊です。
本情報 本の情報 責任者 木下 富雄 出版社 ナカニシヤ出版 出版年月 2016年09月 サイズ 242P22cm 分類 人文≫社会心理 概要 社会心理[概論]リスクコミユニケシヨンノシソウトギジユツキヨウコウトシンライノギホウ 登録日 2016/10/12